イスラム国についておすすめ動画を紹介します。
なかなかリアルでこういった話を真剣に話さないのでブログに書きます。
私も知識は浅いですが色んな人に興味を持って欲しい話題です。
私は最近までドイツに住んでいたので、イスラム教の知り合いやシリア難民と一緒に生活していました。
まだ18歳なのに婚約者がいて結婚する話にビックリしたり、ラマダンで断食する彼らを横目にクッキーをむさぼり食べたりとか 笑
シリアの男の子は普通に明るくて、とてもレディファーストでニュースで見る殺伐とした印象をがらりと変えてくれました。
色々話をシリアの女の子に聞きたかったけど、今も戦火の残るシリアに帰るその子が不憫でありきたりの話しかできなくて後悔しています。警察が警備してくれて行動範囲は狭まるけど安全に暮らせる場所がシリアにはまだあるみたいです。
意外と欧米人は無宗教の人が多いと感じます。私も宗教を過信しないので、そんな中でイスラム教の彼らはどうしてそこまで熱心になれるのか不思議でした。
そして白人の欧米人が何故イスラム国に入りたがるのかも疑問でした。
そんな中見つけたドキュメンタリー映画
「兄はイスラム原理主義者になった/My brother The islamist」
に衝撃を受けました。私が知りたかったことがこの映画に詰まっていました。
自分の兄弟が、ある日突然イスラム主義者になったら・・・。 兄のリッチが、ロンドンに越した数か月後にはサラフーディンという名を名乗る厳格なイスラム教徒になっていた。今や兄はイスラム教の原理主義団体に所属 し、欧米文化や社会のあり方を全否定している。聖戦士として活動することに生きがいを見い出したというのだ。リッチと弟のロブは海沿いの町ウェイマスで白 人中流家庭に育った仲のよい兄弟だった。リッチが生まれ育った環境も家族も捨て、イスラム教の教えに従うのはなぜなのか。ショックを受けたロブは、改宗の 理由を探るためロンドンの兄を訪ねる。 ロブが集会や布教活動で出会った兄の同胞は、国や社会に失望して改宗した真面目で気のいいイギリス人の若者たちだった。しかし、アメリカの国旗を燃やして 士気を鼓舞する彼らの姿を見た時、ロブは違和感を拭い去ることができない。 イスラム教徒ではない家族とは距離を置き、自分との握手を拒むリッチに落胆するロブ。従来の生活を捨てて信仰に身を捧げる家族を、親や兄弟はどう受け止め るのか。 愛する兄を理解したいがために、弟が自ら監督として制作したドキュメンタリー。
私もウェイマス近郊で2年間暮らしたことがあるので状況をイメージしやすかったのですが、どちらかというと保守的な英国のカントリーサイド出身のリッチがイスラム主義者になるなんて非常に驚きを隠せません。
事が起こる前のことは想像でしかありませんが、夢を抱きロンドンに上京したリッチは満足な職にもつけずに人生に絶望していた。そんな時にイスラム過激組織のチャウダリーに出会ってしまう。そうか!こんなに上手くいかないのはイスラム教ではない世の中が悪かったんだ!と妄信的になってしまったのかなという印象を受けました。
次作の「兄はテロリストになった/My brother The terrorist」ではテロを計画して逮捕されてしまったようです。手を差し伸べてくれる家族もいて、なぜ踏み止まれなかったのか。
自分には関係ないと思っていたイスラム国の恐怖ですが、このリッチの虚無感は誰にでも起こりうる身近な問題だと感じました。人生に絶望して理由を求める時、たまたまカリスマ性のある指導者に出会ってしまった。
指導者は利用できる人を探している。若者は縋れるものを探している。
洗脳集会で演説をするチャウダリーには若者の身を案じるよりは、使えるコマが欲しいという意思が透けて見えます。
そして一番恐怖を感じた事は、これは日本でも世界中でも実は身近に起こっていることなんだと実感できた所です。例えるなら、某オ〇ムとか、ネズミ講とか、思想で人から利益を得ようという搾取システムは形を変えて何処ででもビジネスとして存在しています。
動画を見て一度立ち止まって考えて欲しいです。
私はdtvで日本語版を視聴しました。
無料だと、画質は悪いですがここで視聴できます。
英語ができるようでしたら、youtubeなどで見つけられると思いますが
独特のイスラム用語が出てくるので少し難しいです。